解体工事はトラブルが発生する可能性が非常に高い作業を数多くしなければなりません。
過去にも様々なトラブルが発生している事例がありますので、今回はどのようなトラブルが多いかを紹介します。
挨拶回りをしていない
解体工事を行われる際は騒音や振動など、近隣の住民にどうしても迷惑をかけてしまいます。本来は挨拶回りをすることによって近隣住民に理解してもらう事が大切なのですが、この挨拶回りを怠ってしまうと、理解を得る事がないまま作業が始まるので、トラブルへと繋がってしまう可能性が高くなってしまいます。
挨拶回りをする範囲は最低でも隣家、向かいの家、裏の家にはするようにしましょう。
その他にも迷惑をかけてしまうなと思う家があるのであれば挨拶に行くことで苦情が来るリスクを抑える事が出来ます。
挨拶回りは基本的に業者が行ってくれますが、施主も同行すると尚良いでしょう。
騒音や振動
工事中に発生するトラブルとして一番多いのが騒音と振動の問題です。
解体工事は重機やトラックなどを使う機会が多く、この騒音と振動はどうしても避けることができません。環境省によって騒音や振動の大きさの上限は85db(デシベル)・75db、作業可能な時間帯は8:00~17:00まで、作業不可能な曜日が日曜日・祝日と決められているので、迷惑で誰かに相談したいと思った際は一度この環境省が定めた基準を確認してみましょう。
工事開始遅延
工事開始の遅延のトラブルにも注意が必要です。解体工事は外での作業になるので、雨や雪、台風や地震といった自然災害によって作業開始が遅延してしまう可能性も十分に考えられます。
解体後に土地の再利用や売却、新しい建物が建つ予定があった場合は工事が遅れてしまうとその後の予定もスライドして遅れてしまうことになってしまいます。
業者側の都合で工事が遅れてしまった場合の対応については事前に契約を交わしておくと安心です。
悪徳業者
近年は様々な手口でお金を騙し取ろうとしてくる悪徳業者が残念ながら増加しています。
見積もりを安く出して工事が始まってから多額の追加費用を発生させたり、工事で出た廃棄物を不法投棄したり、最悪の場合は費用を受け取って工事を途中で放棄される場合もあります。
業者に依頼する際は、その業者が信用できるのかをしっかりと見極めることが大切です。
まとめ
解体工事はトラブルの原因になるような作業をどうしても行わなければなりません。
大事なのは挨拶回りをして近隣住民の理解を得る事と、依頼する業者が本当に信用しても良い業者なのかをしっかりと判断する力を身に着けることにあります。